人は使う言語によって性格まで変わる

こんにちは、サラです!
日本語が話せるようになり、もうすぐ5年目になります。
日本語が全く分からなかった時代と比べると、自分の中で「何かが変わった」と感じました。「今の自分は自分らしくない」と思うときがあるぐらい、変わりました。
今日は日本語が話せるようになって変わったことについて書きたいと思います!

日本語を話す自分のキャラの違いに戸惑う

ある言語を話すと、その言語の国民性のような自分が出てしまいます。日本語は丁寧な言語ですので、日本語を話す自分は仕草やマナーに気を遣ってしまいます。マレーシアにいた時は、自分の主張をはっきり伝え、飲み会でよくしゃべり、話にツッコミも入れるような人間でしたが、日本では静かで人と話すと緊張するキャラクターになります。
それは、控えめでストレートにものを言わないという日本式のコミュニケーションに慣れたからです。もちろん、日本語力が足りなくて、話しにツッコミを入れたくても入れられないのもあります。笑

とっさのリアクション、身振り手振りが日本人

「へぇ〜」、「なるほど」など、話を聞いているときのリアクションが日本人っぽくなっています。そして挨拶するときに自然にペコリと頭を下げます。長期休暇に母国に帰ると、両親や友達に「だんだん日本人っぽくなってきたね」と言われます。ただし、ひとつ今までも変わりがないのは「表情」です。私は感情が表情に出やすいタイプですので、日本で「今の表情がすごい」、「すごい顔してるけど大丈夫?」、「顔が面白い」とよく言われます。特に何かを深く考えているとき、↓ のような表情になって、何度も笑われました。
深く考えている表情

断りたい、知らない人に話しかけられるときに外人のふりをする

訪問販売、怪しい勧誘を断りたい時や、道端で「お姉さん一人?」と話しかけられるときに、「sorry、I don’t understand」と英語で返すのが一番です。どんなにしつこい人でも付き纏ってこないので便利なライフハックです。ちなみに、嫌な訪問者に「すみません、日本語食べません」と答えるようにしてから、同じ人がまたきたということは一度もありません。(このフレーズを使って断りたいのであれば、外国人のアクセントで話してください。ただし、自己責任でお願いします。)

言語が混ざったりする

自分と同じ複数の言語を同じレベルで共有している友達と話すとき、無意識的に言語をごっちゃごっちゃ混ぜて使っています。日本語が自由に使いこなせるようになるほど、「日本語じゃないと今の気持ちや言いたいことをうまく伝えられない」というときが多くなってきています。

母国語、他の言語が下手になる

日本で生活しているわけですから、他の言語があまり喋らなくなり、日本に来る前のレベルを維持するのは難しいです。日本語がわからない友人や家族と話すときにも、無意識的に日本語を混ぜてしまい、母国語に直そうと思ったら、何て言うんだっけ?ってなります。当然、母国語なので全く話せなくなるということはありませんが、たどたどしい話し方になってしまいます。

賢いと思われがち

○ ヶ国語が話せるだけで頭がいいと思われますが、実はそうでもないです。なぜかと言うと、何ヶ国語が話せるのはあくまでマルチリンガルな環境に生まれたおかげであって、自分の努力の賜物ではないからです。幼少期にマレーシアという多言語環境で育っているので、喋られるのが当たり前、後から勉強して覚えたのは日本語だけです。もちろん、これは私の場合だけであって、自分で勉強して覚えた人はすごいと思います。

絵文字の使い方、見方が変わった

日本発祥の絵文字は海外で通じなくて全く違う意味に勘違いされている絵文字が多数あります。国によって使い道もそれぞれです。例えば、
:hi: 絵文字
この :hi: という絵文字は、マレーシアでは英語の挨拶の「hi」を表していますが、日本では日本語の「はい」として使われることに最近気づきました。

最後に

日本に来た最初の1年間と比べると、今はだいぶ日本語を使いこなせるようになりましたが、日本人っぽく話す目標にはまだまだ遠いです。日本人と会話をした後にあの時ああ言えばよかったなと後悔することが日常です。そして、自分のゾンに入って仕事しているうちに話しかけられると、日本語のスイッチに切り替えるのが遅くて、うまく日本語が聞き取れないときもあります。そういう時は、「あ、多分日本語のスイッチにはまだ切り替わってないな」って思って、少し時間をくれれば、ちゃんと日本語が話せるサラには戻ります。また、私の話した日本語が不自然だったら、「面白いね」と曖昧に言わないで、気にせずに「これはこう言うんだよ」と直していただけると嬉しいです!お願いします!

ここまで読んでいただき、Terima kasih(テリマカセ)!(マレー語のありがとうございます)