社会人野球のススメ

コワクナイヨ、社会人野球、コワクナイ。



こんにちは、夏が不発で精神が死にそうな坂井です。ネタが切れ気味なので苦し紛れに社会人野球の話をします。今回の記事はおそらく短いです。気が抜けています。もうダメです、夏は、夏はどこですか──

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──プロ野球であればお好きな方も多いでしょう。弊社は福岡拠点ですので、当然「ホークスといえばあの人」という方がいます。ところで皆さん、社会人野球ってご存知ですか?

熱心なプロ野球ファンの方であればご存じの方も多いでしょう。「あの投手は社会人出身だったな」とか。ところで、社会人野球をご覧になったことは?

坂井は逆に、プロ野球はあまり見ない人間です。もっぱら社会人です。なんで? というお話をいたしましょう。

tl;dr

  • 観戦が安い
  • 現地にガチ勢が少なくて気が楽
  • ノベルティグッズ収集という要素
  • 応援スタイルが多種多様すぎる
  • とりあえず応援しておくチームの決めやすさ
  • 二大大会ならストリーミングもあるよ!

*注意*

昨今の情勢もあり、坂井は最近現地観戦に行っていません。いろいろ変わっているかもしれませんが、あしからず。

また入門編ということで「都市対抗野球大会」「社会人野球日本選手権大会」を前提に書きます。地方大会や地区予選などではまた事情が変わりますので、そのあたりもあしからず。

社会人野球とは?(ざっくり)

アマチュア野球のうち社会人によるもの、という定義のようです。

ざっくり企業チームとクラブチームがありますが、坂井が観るのはほぼ企業チームなので、このあともずっと企業チームの話ばかり出てきます。企業の野球部によるチームで、だいたい企業名をチーム名に掲げています。

企業チームが出る大きな大会としては

  • 都市対抗野球大会(7月・東京ドーム開催)
  • 社会人野球日本選手権大会(11月・京セラドーム開催)

の 2 つがあります。地方大会の成績や地区予選などで本戦出場チームが決まり、本戦は単純なトーナメント式。本記事ではこの 2 大会を二大大会として扱います。

※クラブチームには春の選抜大会もありますが、本記事では割愛します。
※※昨年・今年はオリンピックの関係で開催時期がズレています。今年の都市対抗はこれからです。逆に日本選手権はもう終わっています。

入場料が驚きの無料

※二大大会、かつチーム券入場の場合。地方大会でも安いですけどね。

最大の敷居の低さはここでしょう。野球ってお金払って観るもんじゃないんですか!?

お目当ての試合の 1 時間前とか 30 分前とかに入場口のあたりをうろついてみましょう。なにか、企業のノボリが立っていて、その近くに列ができていると思います。しばらく並ぶと企業の入場列担当の方に「チーム券」なるものとちょっとしたノベルティがもらえます。そのまま、促されるように前に進みましょう。入場口の前でチーム券を確認されます。さっきもらったやつ。そして、そのまま入れます。

入れます。

無料だからといって悪い席になるわけでもありません。普通に 1 塁か 3 塁側のスタンドです、前の方は関係者席ですが。席番指定はないので、チーム券席の中から好きなところに座りましょう。そして入れていただいた手前、試合中はきちんとそのチームの応援をしましょう。浮いたお金で飲み食いするのもよいでしょう(今はちょっとよろしくありませんね)。

坂井が一番観に行っているのは JR 九州なのですが、だいたいガラガラです

注意が必要なところとして、人気チームの場合はめちゃくちゃ早く並ばないとヤバいことになります。Suica のペンギンが DJ-ing をするので有名な JR 東日本とかは実際ヤバイです。二大大会は 1 日 3 試合で、1 日通しで入場できるチケットの販売もあります。でも個人的にはチーム席に入れるほうが楽しい。

隣席のおっちゃんはだいたい野球をよく知らない

プロ野球をたまに見ると、「こわいなあ」と坂井は思います。すごいですよね、応援みんなガチで……。

社会人野球はだいたいそんなことないのです。あなたの隣に座っているおっちゃんは会社の付き合いで呼び出されただけです。関係者に配られるお弁当をもくもくと食べて、関係者に配られる金券でビールを買ってきて、誰が投げて誰が打ってんのかよくわかってないけど野球を見ています。そして唐突に名刺交換が始まります。ここってほんとに京セラドームですか?

そんな感じなので、あなたが野球のルールをよく知らなくても、そのチームをよく知らなくても、責める人は誰もいません。応援歌だって知らなくていいのです。社歌も。打ったら喜び、打たれたら悲しめばよいのです。

ノベルティ配布の醍醐味

チーム券と一緒にちょっとしたノベルティがもらえると書きました。代表的なラインナップはタオルです。

JR四国とホンダ熊本の

これは推測ですが、みんな応援グッズとか持ってこないので、コレ使ってねということなのだと思います。チームについて書かれたパンフレット+タオル+バルーンなどの鳴り物のセットが一般的ですが、やたらめったら豪華なチームもあったりします。「企業体力あるなー」と感心しましょう。ノベルティ目当てで凸るのもまたオツなものですね。

応援スタイルに業種丸出し

これは有名なところも多いのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。先にちらと挙げた DJ スイペン@JR 東日本や、サクラ大戦の「檄!帝国華撃団」を演奏するセガサミーなどは Youtube にいっぱい動画が上がってます。

他にも吹部がガチなヤマハとか、スタンドをバイク(のバルーン)が練り歩くホンダ熊本とか、なんか重工系は援団の勢いがすごいな……とか、このあたりはまだまだ見切れていないところですね。あっホンダ熊本は日本におけるカブの一大生産拠点でございます。坂井のほぼ地元なので主張しておきます。

都市対抗はその町のカラーも出ますね(所在地の大津町の特産はサツマイモです)

とりあえず地元チームか好きな企業から始めればよい

二大大会の片方「都市対抗野球」はその名の通り都市対抗の雰囲気があります。トーナメント表にはチーム名だけでなく、チーム所在地も書かれています。なので、どこ応援したらいいかわかんないよ〜というときは「とりあえず地元で」でよいのです。もちろん日本選手権でもそう。

あるいは「うちの車トヨタだからトヨタで」でもいいでしょう。「工場趣味だから JFE のどっちか※東日本と西日本にそれぞれチームがある」でもいいでしょう。「なんかよくわかんないけど日本製鉄かずさマジックを見てみよう」でもいいでしょう。宮崎梅田学園は学校法人のチームではありません。自動車教習所のチームです。

子どもに襲われながらもカメラ目線をくれたイコちゃん

ネットでも観られるよ

二大大会は主催の毎日新聞社が無料のストリーミング中継を用意してくれます。きちんと実況解説も付いています。このご時世でも安心。平日昼間にも平然と試合をブチ込んでくるのはちょっとアレなんですが、ええと、フルフレックス制を活用してですね……。

つまり

「そんなガチで野球になにかを捧げるつもりはないんだけれど、でもちょろっと野球見るのは楽しいんだよね」という、そんな坂井の我儘を叶えてくれるのが社会人野球だったのです。オープン戦や地方大会は年がら年中やってますが、「ここは観るべき」というのは二大大会の本戦ぐらい。あとはちょいちょい地方予選の結果などを気にしておく。坂井の社会人野球との付き合い方はそのぐらいです。そういうヌルい付き合い方を社会人野球は許してくれます。

そして都市対抗野球九州予選のトーナメント表を見て「うぅ」と少し呻く、そのぐらいの、そのぐらいの、うぅ……なんだこの右ブロックは……魔境では……??

〜おわり〜